ヒバ材は、天然の消臭・抗菌作用を持つ木材です。ヒバに含まれるヒノキチオールという成分が、これらの作用を発揮します。具体的な効果としては以下のようなものがあります。
・タバコの煙やペットの体臭などの嫌な臭いを抑える ・カビや細菌の発生を抑制する
このため、ヒバ材を内装材に使うことで、快適な空間づくりが期待できます。防腐・防蟻効果も高いため、長期間美しさが保たれる点も魅力です。
ヒバ材の内装での使用例
ヒバ材は内装において様々な用途があります。
(1)壁・天井の無垢板張り:ヒバの香りと木目の美しさを活かして、壁や天井に無垢板を張ることができます。 抗菌作用もあり、清潔感のある空間づくりに適しています。
(2)建具(ドア・窓枠) :扉やサッシなど、建具にもヒバ材が使用されます。 経年変化による味わいも楽しめるでしょう。
(3)床材:フローリングにヒバ材を使うと、足触りが良く温かみのある高級感のある空間に。 また消臭・抗菌効果もあり、快適な室内環境を保つことができます。
ヒバ材内装のメリット
(1)快適な空間づくり(消臭・抗菌) :ヒバ材には天然の消臭・抗菌作用があります。ヒバに含まれる芳香成分「ヒノキチオール」が強力な抗菌・防虫効果を発揮し、カビや細菌の繁殖を抑えます。トイレやキッチンなど、生活臭が気になる空間に最適です。
(2)木の温かみのある高級感:ヒバ材の上品な木目と、やわらかな香りが高級感を醸し出します。無垢板の壁や天井、建具などに使えば、居住空間に木の温もりと癒しの雰囲気をもたらしてくれます。
(3)長寿命で経済的:ヒバ材は防腐・防蟻性に優れ、長期間の使用が可能です。高い耐久性から住宅の基礎材や構造材としても適しており、長い目で見れば経済的な建材といえます。
ヒバ材内装の注意点
ヒバ材の内装使用には、以下のような注意点があります。
(1)価格が比較的高い:ヒバ材は生育が遅く、希少価値が高いため、価格が比較的高くなる傾向にあります。
(2)反り・干割れに注意が必要:ヒバ材の特性として、乾燥に伴う反り・干割れが発生しやすいため、専門家による丁寧な取り扱いが必要です。
(3)定期的なメンテナンスが不可欠:ヒバ材のメリットを最大限に生かすためには、定期的なメンテナンス(清掃、艶出し等)が欠かせません。
以上の点に注意しつつ、ヒバ材の内装を検討することが重要です。
ヒバ材内装のケース
ヒバ材の内装での利用は、リフォームや新築など様々なケースがあります。
リフォーム(壁・天井・床の張り替え) :既存の住宅で、部分的に内装を張り替える場合は比較的手軽に取り入れられます。 壁や天井の無垢板張りや床材の貼り替えなどが一般的です。
(2)新築(注文住宅での全面使用) :注文住宅では、室内すべてをヒバ材で施工することも可能です。 高級感のある素材なので、贅沢な雰囲気を演出できます。
(3)部分使用(アクセントクロス代わり) :一部分のアクセントとして使うこともできます。 玄関やリビングの一角に板材を使えば、木の温かみを感じられます。
以上の点に注意しつつ、ヒバ材の内装を検討することが重要です。
ヒバ材は、天然の消臭・抗菌作用や防腐・防蟻効果があり、長持ちする上質な木材です。上品な木目と芳香に加え、快適な空間づくりと木の温かみのある高級感が得られるメリットがあります。一方で、比較的価格が高く、反りや干割れへの注意が必要です。 定期的なメンテナンスも欠かせません。そうした注意点はありますが、以下のようなヒバ材の内装利用は魅力的です。
・リフォーム(壁・天井・床の張り替え) ・新築(注文住宅での全面使用)・部分使用(アクセントクロス代わり)
天然木の良さを最大限に生かしながら、経済的で長寿命の内装を実現できるヒバ材は、ぜひ検討に値する仕上げ材なのです。